勝ったらPS、負けたら運

永遠あるよ(笑)

終わる世界とバースデイここ好き発表会 ネタバレあり

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終わる世界とバースデイクリアしました。

プレイ後の新鮮な感想を残したいと思ったので記事に残します。本当に思ったことだけ書いてるのでフォーマットもくそもないです。

 

終末世界、セカイ系、感動するゲームと聞いて自分の好きな要素ありすぎーとなってプレイしました。

 

ヒロインは大天使ことミカがすきです。全体的にシリアスな作風の中、清涼剤的なキャラで癒されました。ツンデレキャラって、あたりが強すぎると不快に感じてしまうこともあるんだけど、ミカはそんなにツンツンしておらず、人の良さが溢れててすきです。

というか主要キャラみんな入莉と主人公に優しくて、対策協議会メンツ良いよね〜って。

 

以下話の根幹に関わるネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤の陶也とのスワンプマンの思考実験のくだり、後々人工意識体としての自意識が芽生えた入莉(イリ)に繋がるのすげーって思った。最初は陶也が自身のクローンでも作ってるのかとでも思っていたけど、そっちに繋がるのねって。そしてトウヤは10年以上の時を経てその問答に「スワンプマンとオリジナルは別人である」という答えを出したんですね。。。

プレイしたのが2023年の12月だったので、あと1年はやくやりたかった;; 2022年にプレイできたら最高ですよね。

 

伏線回収って意味で言えば、入莉が主人公を兄と認識している理由だったり、織塚が最初から好感度Maxである理由とかも、あとから判明していくのが切なくもカタルシスがありました。

 

あとは09/29から始まる世界の終わりの導入部分でめちゃくちゃおもしろそーってなってたから、Epilogueで再び流れたときは感動しましたねー。

 

そして、なんといってもラストのスカイタワーのシーン。もうあれで泣くなって方が無理がありますよ。Birthdayの綴りがBarthdayに間違っているにもかかわらず自慢げなのがすごく入莉らしくてさあ!!

俺たちがやってきたことはやはり間違いで逃避にしかならなかったのか?と自問自答するトウヤ。そんな彼に、過去の幻影から生まれた彼女がこれからを応援する姿には心を打たれました。トウヤたちが作った擬似現実も、そこで生きた日々も、そこで生まれた彼女も、確かにここに“あった”のだと。そんな締め方が本当に素晴らしかったです。

 

ED(挿入歌)の『Happy birthday to…』はクリア後に改めて聴くと、この作品と歌詞の親和性の高さに感心します。

全ての終わりと始まりを告げる歌って、

何度でも口ずさむって、そういう意味かよ!!!って。

目に見える 世界と
目に見えない本心
強すぎる光に溶け 消えた
月明かりの下 跳ね回る トビウオ
見つけ出すよな 瞳 抱いて
Open eyes

ここの歌詞が個人的には1番すき。擬似現実を作り出したトウヤたちにとって世界は見える(俯瞰した存在である)、でも入莉の『トウヤたちを縛る存在にはなりたくない』という本心までは見えない。この対比したフレーズは、本編との親和性があまりにも高すぎてマジでマジでマジで本当に好き。

また、月明かりの下のトビウオも見つけ出せる瞳ってのも、入莉の瞳のメタファーになっていて、弱視を回復するあのシーンのことを指しているんだろうなーって。

 

誕生日ってその人にとっての終わりと始まりであって、それが終末世界という舞台にとてもマッチしており、すごく心揺さぶられました。この作品のタイトルが『終わる世界とバースデイ』である理由が今ならよく分かります。

かなり終盤の展開に特化した作品ではありますが、作風が非常に好みで1週間もかからずに読了しました。プレイできてとてもよかったです。